こんにちは。ソラです。
2020年5月21日木曜日は父の日(Vartertag)です。あれって思ったでしょ。多くの日本人はそうじゃないかと。
日本では、今年の父の日は、2020年6月21日日曜日ですものね。
ドイツと日本、母の日は、今年はどちらも2020年5月10日でした。毎年、5月の第2日曜日と一緒なんだけど、父の日は違うんですよ。
ワタクシ、ソラは、ドイツに住むまで知りませんでした。
それも、ぜんぜん父の日のお祝いの仕方が違うんです。男同士で集まって一日中、飲んでるの。
すばらしい!ビール大好きの私は、男に生まれたかったっす!!!
そんなわけで、今回は、ドイツの父の日にまつわる話を紹介していきます。
内容はこんな感じ
- ドイツの父の日はいつ?
- なぜ、キリストの昇天祭が父の日なの?
- ドイツの父の日は男性の日でもある
- ドイツの父の日のお祝いの仕方
- 父の日に向けてのドイツスーパーのチラシはこんな感じ
お付き合いいただけますと嬉しいです。
ドイツの父の日はいつ?
今年のドイツの父の日は、2020年5月21日木曜日です。
ドイツの父の日は、キリストの昇天祭(Christi Himmelfahrt)と同じ日です。ということは、復活祭(Ostern)から数えて39日後です。
ちなみに、今年の復活祭は、2020年4月12日日曜日でした。なので、昇天祭は、2020年5月21日木曜日になります。祝日です。
結局、毎年、復活祭は必ず日曜日なので、昇天祭は必ず木曜日ということになるわけですね。
なぜ、キリストの昇天祭が父の日なの?
‘なんでキリストの昇天祭が父の日なの?’
と夫に聞いて見ましたが、知らないと答えられてしまったので、調べてみました。
An Christi Himmelfahrt stieg Jesus zu seinem Vater in den Himmel auf und der eigentliche Vatertag fand seinen Ursprung. Denn damit wird die im christlichen Glauben wichtigste Rückkehr eines Sohnes zu seinem Vater gefeiert.
出典:ONLINE Focus
ドイツ語見習い中の私の解釈(翻訳ではありません)では、以下のとおり。
『イエスは昇天日に天の父の元に昇りました。キリスト教の信仰において息子が父の元へ戻ったことは最も大切なことなので、それをお祝いするようになった。これが父の日が始まったきっかけ。』
息子が父の元へ戻ったことが父の日と結びつくことが私としては、なんで?なのですが、ドイツの父の日の由来はそうらしいです。
ドイツの父の日は男性の日でもある
‘なんでキリストの昇天祭が男性の日なの?’
とも夫に聞いてみましたがやっぱり分からないようで…調べてみました。
Der germanische Brauch, als Eigentümer einmal im Jahr seinen Besitz zu umschreiten, könnte hierfür ein Anhaltspunkt sein. Dieser Brauch wird auch mit der Apostelprozession verbunden. Die Jünger Jesu gingen zum Ölberg, um hier als Apostel ausgesandt zu werden. Die Imitation dieser Prozession könnte die Vatertagsumzüge begründen.
出典:EAT THE WORLD
幾つかの説があるようなのですが、ここに書かれていた内容をざっくり要約するとおそらくこんな感じ。
『1年に1回、自分の財産の周りを歩きまわるというゲルマンの習慣があり、これは、イエスの弟子たちがオリーブ山へ戻った使徒行列に関連しています。これを模倣したのが男性グループによるパレードです。』
父の日でもある男性の日には、男たちが一緒にビールを飲みながら、街を歩いているのに出くわします。
このパレードがイエスの使徒行列に由来することから、男性の日が昇天祭となったようですね。
ドイツの父の日のお祝いの仕方
ドイツの父の日には、男性だけのグループが手押し車を押したり、引っ張ったりしながら、街中を練り歩いているのをよく見かけます。
これは、先の男性の日と同様、イエスの弟子たちがオリーブ山へ向かった使徒行列を模倣したことが始まりのようです。
この手押し車の中には冷たい飲み物が入っています。その多くはビール。
父の日というならば、子供を持つ男性だけのグループかと思いきや、男性の日でもあるので、老若は関係なく、ビールをお供に街に繰り出します。
それから、ビールバイクと呼ばれる車に遭遇したこともあります(写真で紹介できないのが残念)。
これは、10~20人くらいが一緒に座れるカウンターが車に設置されています。
床の上にカウンターが設置してあるだけで、中は丸見え。
車なのですが、動力は人力です。そのカウンターの下、足元には、自転車のペダルが設置されています。
男たちは足もとにあるペダルをこぎながら、ビールを飲んでいるのです。
これって、飲酒運転にならないのでしょうか? ん~~~
ハイキングに出掛けたり、自転車で遠出したりする男性たちもいるようです。
一日中、男たちは飲み歩き、最終的に行きつくところはバーとか。この日だけは帰宅が遅くても怒られないとか。
ドイツの父の日は、男性たちがたくさんのビールを飲むので、その結果として、街中での喧嘩や事故が大幅に増えています。また、健康を害する心配もあり、ドイツではマイナス面が問題にもなっています。
確かに、家族としては、心配になりますよね。お父さん(じゃない男性も)、節度をもって楽しんで下さいね。
父の日に向けてのドイツスーパーのチラシはこんな感じ
最近の父の日は、お父さんは、友人と飲み歩くよりも、子供からプレゼントをもらって家族でお祝いってのが増えてきているようです。
それでなのか、来週の父の日に向けてのスーパーのチラシはこんな感じ。
これって、父の日っぽいですね。
これって、若いパパが家族サービスしてるっぽい。よいなぁ、家族でBBQ。
あるいは、男たちだけで集まって、BBQパーティーかもしれませんね。
チラシには、父の日という文字は見つけられても、男性の日という文字は見当たらなかったです。
終わりに
いかがでしたか。
お国が違えば歴史的背景も異なるので、父の日も世界共通ってわけじゃなかったんですね。
ドイツと日本で父の日は違っていますが、1年に1回の父の日。家族と一緒にすてきな1日を過ごしてほしいです。
そして、友人たちと街に繰り出す男性たちは、飲みすぎ注意で楽しんで下さいね。お天気がよいことを祈っています。
今回も最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。
では、また。ソラでした。