写真は、「かぼちゃの鳥そぼろ煮」です。おいしそう。
こんにちは、ドイツのソラです。ワタクシ、50歳を越えてから、日本からドイツに移住しました。
日本では、大学教員として働いていたので、朝から晩まで大学。料理は二の次でした。
しかしですよ、ドイツに住んでから、料理しなくてはならない状況が生じています。
今では、お料理上手の主婦(多分)になってしまいました。
私の知っているドイツ在住の日本人の多くはとてもマメで、私の比じゃないくらいに料理のレパートリーも豊富です。
そうなってしまうの、分かります。その理由は、以下の5つ。
- ドイツではスーパーに日本のようなお惣菜は売ってない
- ドイツにあるのは日本風レストランであって日本料理レストランではない
- ドイツでは日本の食材は高い
- ドイツにいると日本食を振う機会が増える
- 夫が日本食好き
その理由を堀下げていきます。お付き合いいただけると嬉しいです。
ドイツではスーパーに日本のようなお惣菜は売ってない
ドイツといえば、ソーセージ。そう思う方、多いのではないでしょうか。
確かに、ソーセージの種類は多いです。ドイツに旅行に来て食べるなら、大満足。おいしかった、で終了でしょう。
それ以外にもチーズもめちゃくちゃ種類があります。3mくらいのショーケースの右から左までいっぱいです。
でもね、ドイツには日本のようなお惣菜コーナーがない。
まったくないわけではないのですが、日本のスーパーのお惣菜売り場と比較したら、ないに等しいです。
惣菜売り場で唯一、目立つのがサラダ。サラダの種類は多いです。ただ…
サラダにマヨネーズとかオリーブオイルがたくさん使われているので、サラダというより、マヨネーズ漬け。クリームチーズを使ったサラダも多種類あります。
でも、飽きる。
私は、パンが大好きで、日本にいるときは、白いご飯を一週間に一回、口にする程度でした。
夜は、ビールを飲むので、白いご飯が要らなかった。ワインを飲めば、パンとチーズ。
ドイツでスーパーに行けば、チーズもパンも1か月かかっても全種類食べられないほどにあるのに、どんなに種類があっても、チーズはチーズ。パンはパン。そんな感じになってきます。
パンが大好きな私でも、日本食が恋しいです。
ドイツでは、寿司は知名度が高くて、日本人は毎日、寿司を食べていると思っている人もいるほど、日本食といえば寿司なのですが、これもまた、寿司じゃない。
スーパーでは寿司が冷蔵庫に入っている、ありえない。だから、ご飯がぱさぱさ。おいしくない。
それから、ドイツのスーパーに、日本ではおなじみの鯖の味噌煮、カボチャの煮物、筑前煮、きんぴらごぼうなどのお惣菜があるわけもなく。
日本だと今やコンビニでもおひとり様用のお惣菜ありますしね。いいなぁ~
ドイツに移住した日本人の多くが落ち着くところは、「しゃーない、自分の家で作るか。」で料理上手になっていきます。
ドイツにあるのは日本風レストランであって日本料理レストランではない
ドイツのスーパーにも寿司が売っいます。
その寿司は、寿司っぽい寿司で、日本の寿司じゃない。おいしくない。
では、レストランで注文できる寿司はおいしいのか?って思いますよね。
ドイツにも日本料理レストランと名のるレストランがあります。
大都市に行けば、日本人経営のレストラン(定食屋、寿司屋、居酒屋など)もあります。
残念ながら、私の住む街に日本人経営の日本料理店は1つだけです。主に寿司メインで提供されています。
そこの寿司は、デコレーションは日本とは異なるものの日本の寿司です。でも、これってまれなケース。
ドイツではアジアの料理店が多くて、多くのドイツ人は好んでアジア料理を食べています。
大きな中華料理店などのビュッフェだと寿司コーナーがあります。しかし、日本の寿司とかけ離れているし、おいしくないのです。これがドイツで横行してる!
それを日本の寿司だと思って食べているドイツ人にこれは日本の寿司じゃないと言いたい!(私は知り合いのドイツ人には言っていますが)
そんなこんなで、ドイツのレストランに寿司という名の食べ物があるかもしれないけれど、日本の寿司とは違うから私は注文したくないわけなのです。
寿司から発想したに違いない料理でもおいしいものあるのです。創作料理というやつ。
でも、それを寿司と呼んでほしくないし、私が食べたいのは、本当の日本の寿司。
で、結局、寿司はドイツでは私は食べません。
他の日本の料理はというと…料理じゃないけれど「照り焼き」は「Teriyaki」で通用します。そのくらいかな。
日本に興味がある人、日本を訪問したことがある人は、ラーメン、おにぎり、牛丼などなどを知っている人ももちろんいます。でも、やっぱり少ない。
だから、居酒屋で定番の肉じゃがとか唐揚げとか漬物とかは大都市の居酒屋や定食屋とかでないと見つけられません。
結局、「しゃーない、自分の家で作るか。」となるわけです。
ドイツでは日本の食材は高い
これはどの国でも同じですが、異国の食材は高い。それに伴い異国のレストランで日本食を食べようとすると高くなりますよね。
日本で、ドイツビールを買ったり、ドイツレストランへ行ったりすると高くなるのと同じです。
ドイツでも日本料理レストランは高級店が多いです。
すると、ドイツで日本食レストランへ行く機会は減ってしまいます。
ドイツのアジアの食材を売るお店で、日本の調味料を買おうとすると値段が日本の3倍くらいするものもあります。例えば、酒、みりん、めんつゆ、味噌とか。
それなので、調味料も代用できそうなものはドイツで調達できる材料で作ってしまいます。みりんとかめんつゆとか。
私の日本人の知人は、味噌も納豆ももやしも自家製ですよ。私はそこまでできませんが。
嬉しいことに野菜や肉は日本に比べると安く買えるので、助かっています。
例えば、肉じゃが。豚肉、じゃがいも、玉ねぎ、にんじん、砂糖は日本よりも安価です。
出汁に使うかつお節や昆布(私はほんだし使用ですが)、日本酒は日本よりも高くなりますがアジア食品店で手に入ります。
そうすると、「しゃーない、自分の家で作るか。」となり、嫌でも料理の腕が上がってきます。
ドイツにいると日本食を振う機会が増える
私の周りでは、思った以上に、ドイツ人の知り合いが日本語を習っていたりします。
そんな人たちって日本の文化や食にも興味があって、日本食を食べたいと言ってくれます。
そうすると日本食を作って招待することになり、いつの間にか作れる日本食のレパートリーが増えているってことになるわけです。
日本や日本食に興味を持ってくれるって嬉しいことですよね。
ドイツ人の夫が日本食大好き
私が家で日本料理を作ることが多いのは、まさに、夫が日本食大好きにあります。白いご飯も大好きです。
ドイツって実は、夕食は温かい料理を食べないのが伝統的なのです。
夫の祖父母はパンにチーズやハムみたいな簡単な夕食で済ませていました。
でも、夫はドイツ人なのに、夜は温かい料理を食べたい。そして、日本食希望します。
夫は中華料理も大好きです。日本に居るとき、私は中華料理を○○の素(例えば、麻婆豆腐の素)を使わず作ったことがなかったのですが、今はそんなの使わず作れます。
特に、青椒肉絲(チンジャオロース)が得意です!
それなので、私はドイツに居ながら、しょっちゅう日本食や中華料理を作ることになり、料理の腕が勝手に上がってきています。
終わりに
日本に居たとき、私は仕事人間だったので、スーパーのお惣菜を普通に買っていたけど、これって本当にすごかったこと。助かっていました。
でも、今はそれがないので、日本食を食べたかったら、作るしかありません。
ドイツ在住日本人で、もともと料理上手の人はいると思います。しかし、そうでない人もこの環境なら、嫌でも上手くなっていきます。
今、ドイツは、日本食ブームになりつつあり、枝豆や餃子がスーパーの棚に見かけるようになりました。もっと日本の食がドイツで広まることを願っています。
日本ではスーパーで買う刺身や寿司も普通においしかったです。
今後もそれをドイツで期待するのは無理だと思われるので、日本に帰国したときに毎日私はお刺身を食べます!
読んで下さってありがとうございました。
では、また。