2020年1月にランサーズに登録しました。ドイツにいて無職だし、今、語学学校に通っているので、その隙間にお小遣い稼ぎでもしようと思いついたわけです。
それから約3か月たって感じていることを書きたいと思います。
マジ修業です。私には根性が足りないのか、既に諦めムードです。
今回は、その理由と今の心境について語ります。
ランサーズとは?
私はお小遣いを稼ごうと思う前は、ランサーズを知りませんでした。なので、知らない人のために簡単にランサーズは何ぞや?を説明します。
知っている人は読み飛ばしてくださいね。
ランサーズ(Lansers)とは、日本のクラウドソーシングサービスのひとつです。仕事の依頼もできるし、仕事を探すこともできます。
出典:ランサーズ
最初にメンバー登録をします。仕事を探している人と仕事を提供している側(個人だったり企業だったり)のどちらでも登録可能です。
私のように仕事を探す場合は、企業や個人からの案件(仕事内容が記載されています)を読み、自分ができそうなものを探します。
見つかれば、提案をします。提案とは、自分がその案件を受けたら、どのようにプロデュースするか、納期はどのくらいかなどを記載したものを提出することです。
簡単にいえば、提案とはその仕事を獲得するための自分の売り込み文章のことです。
仕事のつてのない駆け出しのフリーランス(ライター、Webデザイナー、エンジニアなど)や副業をしたい方が登録しています。
とにかくいろいろな種類の案件があります。気になる方はのぞいてみてください。
ランサーズを3か月使って得た収入はいくら?
約3か月たった現時点で25000円強の収入が得られています。
多いって思いますか? それともこれっぽっちって思われましたか?
実は、私は途中で精神的に折れてしまい、1月中旬から始めたランサーズでしたが、3月18日以降、まったく何もしていません。故に、この金額は約2か月強での稼ぎです。
この金額の内訳を説明する前に、ランサーズにはどんな仕事のスタイルがあるのか、私がどのように仕事を獲得したか説明させてくださいね。
ランサーズの仕事のスタイル
- コンペ(一回限りの案件、ロゴ作成やネーミングなど高単価)
- タスク(一回限りの案件、アンケートや短い記事作成が多く、こなせばほぼ収入になるがほとんどが低単価)
- プロジェクト(当選すれば継続依頼が望め、単価アップも将来的に可能)
私が仕事を見つけた方法
インターネットでググるとランサーズ攻略が書かれたブログ記事を見つけることができます。それらを参考にしました。
- プロジェクトは一度案件が取れると継続が見込めるため、プロジェクト案件獲得に挑戦しよう!
- 無名の初心者が簡単に依頼を得られるわけがないので、とにかく数が勝負
- スキルがないなら最初はWebライターから始めよう
パソコンに向き合いランサーズで案件を探し提案、結果待ちの毎日でした。
仕事を得るためには自己PRが大切だとも書かれていました。
自分は薬剤師だから医療の分野に強いとか、大学教員をしていたから調べたことをまとめることにも長けているし、難しいことを優しく書くことにも慣れているとかね。
とはいえ、私がどんなに歌舞いても、そこそこ単価のよい案件は有名ランサーが仕事をかっさらって行っちゃうわけです。
それでも提案20件に達する前に、2つレスポンスをいただきました。依頼される前のトライアル(テスト)でした。これに合格できれば晴れてWebライターってわけです。
ひとつは理系の記事、もうひとつはスポーツ関係の記事の依頼でした。
とても嬉しかったのですが。。。トライアル終了後、2件とも不採用の連絡がありました。
その2つのトライアルから得た収入が約10000円、残りの15000円はタスク122回(一回平均123円程度)からの収入です。
この収入のうち、20%はランサーズに召し上げられてしまうので、私の利益は20000円となります。
お小遣い用に自分で稼げるお金が月10000円ならいいじゃないかと思ったかもしれません。でも、これ時給換算するとクレージーなんですよ。
だから、私には向かないと心が折れてしまったわけです。
ランサーズを3か月使って感じたこと
私が3か月ランサーズに登録して感じたことは以下のとおりです。
勉強になった
文章を大量に書かせて頂き、とても勉強になりました。
まったくWebライターをしたことのない私に依頼してくださった方には心から感謝しています。
私の提案とプロフィールを見てトライアルのチャンスをくださったわけなのですから。
ふたつトライアルをさせていただいたうちの1つは、理系の内容でした。
それは、私が自分のプロフィールに、「大学教員として長年勤務してきて、理系の分野ならばうまく資料を作成できるし説明もうまくできる。」と書いたことからでした。
その案件の内容は以下のとおり。
1つめ
1つの定理についてその定理の説明し、この定理を使って解く問題と解答を作成。
例えば、「ボイル・シャルルの法則の説明およびそれに関する問題と解答」というお題です。
難しい案件ではありませんでしたが、私は、Webライティングをそれまで一度もしたことがなく、頂いた企画書の意味を正確に理解できていませんでした。
大学教員をしていた私はひとりで考え進行する癖がついてしまっていて、初めてのことなのに確認せず仕事を進めてしまっていました。
その結果、不採用。
見出しの使い方や検索者の意図を理解していない、SEOを意識していないなど、厳しい評価をいただきました。
2つめ
もうひとつはスポーツ関係の記事をWebから探してまとめるという案件でした。
「私が50歳を超えてからドイツ移住し、新しいことに果敢に挑戦していること」を評価していただけての依頼でした。
先の案件からの失敗で分からないことは即尋ねようと思っていたので、分からないことはマメに質問をしました。
担当者の方は本当に親切に対応して頂けました。とはいえ、不採用。
実は、残念と思うより不採用でホッとしていた自分がいました。
なぜなら、7000字程度の記事を書くのに、調査から記事の提出まで30時間ほど使ったからです。こちらの収入は約9000円だったので、時給300円になってしまうわけです。
トライアルということで、一文字単価1.28円も素人の私に支払っていただけたわけで、ありがたかったのですが。
webライティングの難しさを痛感しました。
この2つのトライアルから得た経験はとてもよい勉強になったと思っています。
書くことが好きだけでは稼げない
私は書くことが大好きなので、今このブログを書いていて苦痛は感じません。
それだから、ランサーズでのWebライターも最初は難しくてもそのうち慣れてサクサクかけるような気がしていました。
また、大学教員時代に、講義をしたり、実技実習も担当したりしていたので、資料をまとめたり、教えたりすることは日常になっていました。
理系全般の知識もあり、薬剤師ですので、理学系、医療系のテーマなら簡単に記事を書けるとも思っていました。
でも、勝手が全然違うんです。
結局、今まで私がしてきたことは、私がしたいように、書きたいようにできていたわけで、仕事を依頼された場合は、依頼者の意にそう記事を書く必要があるのです。
私が書くことが好きというのは、私が研究した内容をまとめるとか、私が興味のあることについて書くとかに限り、いえることだったのでした。
つまり、興味のないことはうまく書けない。時間もかかる。
トライアルさせて頂いた理系の案件は、今はもう少しマシな記事を作成できると思うのですが、スポーツ関係の方は興味がないので、あの後、仕事をいただけても苦痛になっていたと思います。
知らないことが多すぎて調べる時間もかかるから、時給も悪くなる。悪循環です。
向き不向きがある
私は忍耐強いし根性もある。でも、ライティングに関しては、ランサーズで依頼された仕事をこなすってのは私には向かないと感じています。
どんな分野でも調べれば記事を書ける人を尊敬します。
私は大学教員を長年していて、人と接する機会が多く、人間観察も得意です。その経験から思うこと。
人は、
- 既にわかっていることを集めて整理してまとめることが得意なタイプ
- 新しいことをゼロから生み出すことが得意なタイプ
に分かれます。
もちろん、通常、人はどちらも持っていてその比率が違うのですが、私は後者の割合が多いのです。
なので、得意分野ならいざ知らず、ランサーズで依頼された記事を何でも書くってのは不向きなんやと思いました。
単価が安い案件が多すぎる
これに関しては、単価が安いと思うなら、その案件を選ばなければよいだけといわれそうですね。
まったくもってそのとおりなのです。私のような駆け出し初心者は、勉強させていただけるので、贅沢は申しません。
とはいえ、ライターをなめているような案件、つまり価格がつり合ってない案件も見かけます。
それから、案件を出しておいて、提案させておいて、案件キャンセルとか。提案書くのに使った時間を返せっ!
だから、ライターのコピペも横行する。時間かけて調べてよい記事を書くモチベーションが落ちますよね。
駆け出しの私でもそう思うんですよ。案件調べていてこの文字単価安すぎではと。
それから、タスクの中には、適正価格だと思えるものももちろんあるのですが、一件100円程度なのに2000文字とか。案件が体験談なら比較的さっと書けるとして、15分で書いても時給400円ですよ。
やってられん、足元見られているって思ってしまう。それでもやっちゃうんですよね、私みたいにスキルがないと。
終わりに
副業を検討しているなら「ランサーズ」と聞き、挑戦したものの、私にとってはお小遣いも得られないフィールドだと感じました。
諦めることが早すぎると言われれば、それまでですが、今は、語学学校優先なので、ランサーズでの仕事探しで自分に負荷をかけないようにしようと思っている次第です。
二頭追うもの一頭も得ずでは、まずい、まずい。