こんにちは。
突然ですが、今までの人生に後悔がないって人いるんでしょうか。
ドイツに移住して5年。ときどき夜中に目が覚めて、これでよかったのかと考えだします。
これって、後悔? 私って後悔しているの?
後悔しない生き方をしよう!っていう人がいるけど、人生で後悔しないなんてありえるの?
同じように思っている人、いるんじゃないかなぁ
今回は、後悔について私が思うことを探っていきます。
内容はこんな感じ。
- そもそも後悔ってなに?
- 後悔しないはありえない
- 後悔はどちらを選んでもする
- 後悔を抱えて、前進するしかない
- 後悔が止まないときの対処法
お付き合いいただけると嬉しいです。
そもそも「後悔」ってなに?
「後悔」って言葉、漢字からも推測できます。「後で悔やむこと」ですよね。
念のため、調べてみました。
自分のしてしまったことを、あとになって失敗であったとくやむこと。
出典:goo辞書
「後悔先に立たず」ということわざもありますよね。
してしまったことは、あとになってくやんでも取り返しがつかない。
出典:goo辞書
そりゃそうだ。確かに。そう、後悔を先に推測できれば後悔もないのですが、そりゃ無理ってももんでしょ。
そうやって、後悔が蓄積された場合、どうやって生きていけばいいのでしょうか。
私は、自分に問いかけているわけなのです。
後悔しないはありえない
後悔って、どんなことから生じるのでしょうか。
例をあげると以下のような感じでしょう。
- あのとき、自分にお金があれば、父を病院につれて行けて、父は死ななかったかもしれないと思う息子
- あのとき、母と喧嘩別れしなければよかったと墓前で悔やむ娘
- 借金を背負ってしまった。あのとき、退職金で株を買わなければ大損しなかったという夫
- 高校生のとき、もっと勉強をがんばっていれば、今よりよい大学へ行けていたかもしれないと悔やむ兄
- あのとき、彼氏に怒らずに、話を聞いてあげていれば、彼氏と別れずにすんだかもしれないと涙する姉
- 息子を勘当しなければ、今、孫の顔を見られていたのにと遠くをみる父
これらはあくまでも例えば、です。とはいえ、私の後悔も含まれています。
もっと書こうと思えば、いくらでもあげられます。それほどに、人生には後悔はつきものなのです。
ひと言で後悔と言っても、「どんなに悔やんでもどうにもならないもの」と「今から修復できるもの」があります。
すべての後悔で『どうにもならないもの』、それは過ぎた時間です。時間だけは戻すことができません。
先の後悔の例の中だと、以下の1と2の場合は「どんなに悔やんでもどうにもならないもの」。
- あのとき、自分にお金があれば、父を病院につれて行けて、父は死ななかったかもしれないと思う息子
- あのとき、母と喧嘩別れしなければよかったと墓前で悔やむ娘
どちらの場合も亡くなった人は生き返りません。
以下の3から6は、後悔したかもしれないけれど、「今から修復できるもの」。未来をよい方向へ変えられる可能性があります。
3. 借金を背負ってしまった。あのとき、退職金で株を買わなければ大損しなかったという夫
借金を返済し、普通の生活に戻れれば、後悔の念は心に残るけど、「あのときはどうなることかと思った。」とか「あのときは」と冷静に振り返ることができるようになります。
4. 高校生のとき、もっと勉強をがんばっていれば、今よりよい大学へ行けていたかもしれないと悔やむ兄
今、あなたが大学生なら、もう一度、勉強して、大学を受け直せばよいだけです。そうすれば、後悔は思い出に変わります。
これは、実際、私も思うことがある後悔です。でも、その後悔を今は受け止められています。
私は、誰でもがんばればなんでもできるとは思っていません。
医者や弁護士に勉強すれば誰でもなれるわけじゃない。分かりやすいのはプロ野球選手やプロサッカー選手。
努力すればとなれるというけれど、能力の限界は絶対にあります、残念ながら。
私が後悔しているのは、良い大学に行けなかったことではなく、がんばらなかったことなのです。
だから、次、同じようなことがあるなら、結果はどうであれ、がんばる。全力を尽くす。
あのときの後悔は消えないけれど、その後悔から学びがあれば、後悔が小さくなる場合もあるのです。
5. あのとき、彼氏に怒らずに、話を聞いてあげていれば、彼氏と別れずにすんだかもしれないと涙する姉
正直にその彼に思いを正直に伝えましょう。もしかしたら、彼がまたあなたと付き合いたいと思うかもしれません。
そうならなくても、後悔は一生消えないかもしれないけれど、次に同じような場面に遭遇したらちゃんと話を聞くことができるようになっていると思います。
後悔って結局は人と自分をつなげるための指針なんじゃないかと思うことがあります。
6. 息子を勘当しなければ、今、孫の顔を見られていたのにと遠くをみる父
勘当を止めて、息子と和解しましょう。とても簡単です。これなんかは瞬時に未来を変えられる後悔の例です。
このまま、勘当したことを後悔しているのに、意地を張って自分から折れなければ、後でもっと後悔します。息子が事故で亡くなってしまったとかでです。
例が長くなってしまいました。ごめんなさい。
そもそも後悔は大なり小なり、毎日、起こっていることなのだと思います。単純に、小さな後悔は忘れていっているだけなのです。
毎日することの中での公開の場合、次の日に修正できるので、後悔として記憶に留まらないだけなのです。
例えば、
朝食べ過ぎてバスに乗ったら、気持ち悪くなって、途中でバスを降りて吐いた。
これって、あぁ~ 朝、食べ過ぎなきゃよかった、って後悔です。
次の朝もその次の朝も、食べ過ぎてバスに乗れば、同じことを繰り返すので、後悔が募っていきます。
募ると同時に、肥満になる、体を壊すなどが起こると、小さかった後悔が大きな後悔になるわけです。
でも、次の日、食べ過ぎなければ、この後悔は消えていきます。
結局、後悔には直ぐ対処した方が傷も少ないということです。
実は、毎日、大なり小なり後悔の連続。直ぐに消えてしまうものもあれば、一生心に残るものもあるけれど、世界中に後悔があふれています。
後悔のない人生なんてありえないのです。
後悔はどちらを選んでもする
ところで、人生って毎日が選択だと思うのです。
A と B の選択肢があったとき、A を選んで失敗したら、B を選べばよかったと思うでしょう。
B を選んでうまくいかなかったら、A を選べばよかったと言うでしょう。
でも、選ぶ前に、A と B を比べることはできません。
掃除機が壊れて、商品A と商品B を選ぶ。さあ、どっちにしょう?
この場合は、口コミを調べるとか、商品を試させてもらうとかで、後悔しない商品を選べます。
でも、将来A と将来B 、口コミもないし、試すこともできません。
どちらがよいかなんてわからないので、結局、どっちを選んでも失敗すると後悔するわけです。
例えばの話。
将来A を選んで直ぐに成功し、将来A を選んだことに後悔しなくてよかったとしても、10年後、勤めた会社が倒産してその会社を選んだことを後悔するかもしれません。
将来B を選んだばかりに、給与が上がらず、昇進もできず、後悔したとします。給与が少ないので、5年後、副業でYouTubeを始めました。10年後、インフルエンサーになり、年間5憶稼いでいるかもしれません。
結局、どちらを選んでも選ばなかった方がよく見えてしまうものなのです。特に、選んだ方が失敗だった場合。
選んだときに、絶対後悔しないと思い、本当に後悔しない場合もあるでしょう。
また、失敗したことに後悔しない人もいるでしょう。でも、私に言わせればそれは結果論だと思います。
失敗した瞬間は絶対後悔しているはずですから。
その後の人生が上昇しだしたときに初めて、その後悔したことをよい経験と言えるようになるだけです。
頭の中で書き換えられるだけなのです。
後悔を抱えて、前進するしかない
人生には後悔がつきものだとしたら、どうしたらよいのでしょうか?
厳しいようですが、亡くなった人に対しての後悔は、その人に対しては何もできません。その後悔を抱えて生きていく。
この後悔は一生消えないと覚悟し、共存することです。
次に、将来、後悔するのではと思う気持ちにどう対応するか。
私は今、ドイツにいて、日本にいる両親に何かあっても、直ぐに助けてあげることができません。
もしかしたら、死に目に会えなくて、そのときにドイツ移住したことを後悔するかもしれません。
でも、両親の老後が心配でドイツ移住しなかったら、後で、ドイツ移住しなかったことを後悔するでしょうし、それを両親のせいにするかもしれません。
もし、ドイツ移住せず、日本にいたら、未来の私が、なんであのときドイツ移住しなかったのかと日本で後悔しているのです。
結局、自分のしたいことをするには、後悔することを覚悟するしかないと私は思っています。
だから、結局、後悔を受け入れるしかありません。それを抱えて、今、ここでできることをするだけなのです。
後悔が止まないときの対処方法
どうしても止まない後悔が私にはあります。
夜中に目が覚めて、それが頭の中に浮かぶとそればかりが浮かび、眠れなくなります。一生消えることはないでしょう。
でも、考え続けると寝不足になって、ずっと体調も悪いわけです。それで決めたこと。
後悔する時間を決める。
後悔をとことんして、長引かせない。難しいですよ。
同じ後悔をしないためには後悔に向き合うことは必要です。
でも、後悔に人生を支配されてしまうと次にいかせないし、周りの人に優しくなれません。
後悔しても事実は消えません。
だから、今後は、同じ後悔をしないようにするしかないのです。
それから、もうひとつ。
時間が経つのを待つ。
受動的ではありますが、効果はあると思います。
もちろん、後悔は時間が経っても消えませんが、時間が経つにつれ、頭の中で整理がついてきます。受け止められるようになります、この後悔を背負って生きていこうと。
残念ながら、人生から後悔はなくなりません。故に、後悔したら修復できることには直ぐに対処することも大切です。
また、後悔は、次の成功があれば、思い出話にできる後悔もあるので、そういう後悔は思い出話に変えられるように、前を向いていきましょう。
最後にですが、人間関係での後悔を減らすためのもっとも有効な方法は、偽らないことです。
相手を傷つけるからとそのときは相手を思って偽ったとしても、いずれはボロがでます。その偽りに自分が耐えられなくなります。
そうして、嘘がバレたときによりその相手を傷つけます。そして自分も後悔します。
ときとしてはその相手だけでなく、周りをも巻き込み傷つけます。
これは私の後悔から発しています。自分にも言い聞かせていることでもあります。
自分に正直に、偽らずに、生きましょう。
私も実践中です。
終わりに
人生って、結局、毎日が決断の連続です。決断すれば、後悔もあります。
結局、人間ってどっちにするか迷って、選んでの繰り返しで生きていくわけです。生きていく限り、決断から逃れることはできません。
だから、後悔するのは当たり前なのです。
でも、その後悔があるからこそ、人は考えるし、成長もする。将来を変えていけるのだと思っています。
今回もおつきあいありがとうございました。
では、また。